本 坊

満願寺本坊は、古くは円覚院と呼ばれていました。延宝8年(1680年)または宝歴6年(1756年)の古文書によると、円覚院をはじめ、龍池院・西芳院・新坊など山内には二十にせまる数の院坊がありました。しかし明治初年には円覚院一坊のみとなってしまいました。その後、明治31年より円覚院を満願寺とし、本坊として現在に至っています。

庭 園

本坊の書院庭園は、自然の地形を利用した池泉観賞式庭園です。書院と同じ徳川時代(寛政10年・1798年ころ)に造られたのではないかとみられています。約380㎡の面積があり池泉を中心にサツキ・ツツジなどの刈込みが庭の大部分を占めています。また、塀につづくアラカシの大刈込みなど江戸時代初期的な景観を留めています。